チケットの転売防止のために導入されることが多くなってきた電子チケットですが、トップクラスのシェアを誇るチケットボード以外にも様々な電子チケットを扱うサイトがあります。
ざっと一言で、それぞれの電子チケット4つの種類や特徴をまとめると
電子チケット名 | 特徴 |
チケットボード | チケットボード会員証とQRコード |
EMTG | スタンプをポン |
tixeebox | チケットもぎり |
LINEチケット | LINE Pay決済 |
といった感じです。詳しくまとめてみました!
みだし
チケットボード
チケットボードとは、株式会社ボードウォークが運営するコンサート、演劇、映画、娯楽施設等のチケット販売を行うサイトです。
電子チケットの申込、支払、受取、入場まで携帯(スマホ)でできる画期的なサイトです。
安室奈美恵やMr.Children、EXILEや三代目JSB等のLDHアーティストのライブはチケットボードの入会が必須となっています。
チケットボード会員証とQRコード
チケットボードで購入できる電子チケットは、主に
- 「チケットボード会員証」
- 「QRコード」
の2種類になります。
チケットボード会員証は、一度携帯にダウンロードすれば、公演毎にダウンロードしなくてもいいので、手間がかかりません。
ただし、このチケットボード会員証は、おサイフケータイ機能付きの携帯のみの対応となります。おサイフケータイ機能が付いていない携帯の方は、QRコードを公演毎にダウンロードして、画像保存し、入場することになります。
チケット分配
複数枚のチケットを申し込んだ場合、チケットを分配(自分以外に渡す)することができます。手続は、同行者のメアドを入力するだけで簡単にできます。
又、QRコードの場合は、画面を保存して、転送することにより分配することもできます。
定価トレード
最近、チケットボードで定価トレードができる公演が増えてきました。
定価トレードとは、行けなくなったコンサートの電子チケットを譲りたい人と、買いたい人をサイト上でマッチングさせて、定価でトレードするものです。
成立すれば、手数料は少しかかりますが、安心安全に取引できます。
この定価トレードは指定した人へ譲渡することはできませんが、本人確認が行なわれるライブでチケットを無駄にしたくない場合は、この定価トレードがベストの方法です。出品するチケットの枚数や席は選択できます。
- おサイフケータイ機能の有無で「チケットボード会員証」と「QRコード」の2つのチケットに分かれている。
- チケットの分配や定価トレードの機能もあり。
EMTG
EMTGは、株式会社EMTGが運営する電子チケットサービスです。チケットの申し込みから受取、当日の入場までスマホ1台だけで簡単にできます。
コブクロやサカナクション等のアーティストの公演や、プロバスケ統一リーグB.LEAGUEの公式チケットで利用されています。
スタンプをポン
EMTGの特徴としては、入場時の画面にポンとスタンプを押す機能です。
電子チケットが表示されている画面に専用の機械をタッチすると、スタンプが押された画面へと変わります。アナログ感があるのがいいですね。
チケットの受け渡しが簡単
チケットの受け渡しは、LINEやメールで簡単にできます。
スマホを持っていない友達や子どもの分のチケットもまとめて画面表示でき、同時入場できます。チケットによっては分配のできない場合もあります。
記念に残せる
ライブの思い出を大切に保存できる「メモリアルコレクション」という機能があります。オリジナルのチケット券面や、入場スタンプ、ライブ写真等が保存できます。
チケットトレード
どうしても行けなくなったライブのチケットをファンクラブ会員同士が定価でチケットのやりとりができる、オフィシャルファンクラブ公認の「チケットトレード」サービスがあります。
定価で取引でき、入場も保証されている安心なサービスで、チケットを無駄にすることがありません。チケットによってはトレードサービスを提供していない場合もあります。
友だちリスト
友だちリストにライブ友だちを登録しておくと、チケット申込時に、一緒に行く友だちをリストから選択でき、入力する必要がありません。
又、シェアメンバー機能を使って、事前に友だちを登録しておけば、もし行けなくなった場合でも、チケットを譲ることができます。この機能を使うと、ライブ友だちの輪がさらに広がりますね。
- 画面にタッチするとスタンプが押されるアナログ感
- チケットの受け渡しも簡単
tixeebox
tixeeboxは日本で唯一の「もぎる」電子チケット発券専用アプリです。
紙チケットの持つシンプルな入場スタイルを、そのままアプリで実現しています。株式会社DMM.comグループが運営しています。
ONE OK ROCKや椎名林檎のライブチケットは、tixeeboxへの会員登録が必須です。
チケットもぎり
tixeeboxの最大の特徴はもぎりです。このチケットもぎりより前に座席は表示されません。電子チケットの画面の色が開場時刻になると変わり、入場モードになります。
この入場モードの画面を入場時にスタッフに見せ、スタッフが入場操作を行うと「もぎり」が完了したことになります。
SNSや音声通話による認証
アカウントの登録やチケットの受け取りに、SMSや音声通話を利用した認証があります。音声通話の認証は、チケット申込時の登録電話番号で行われます。
チケットのギフト(分配)
チケットは、QRコード、LINE、メール、SNSから事前に同行者へ分配できます。LINEで会話をするように、手軽にチケットを分配できるのはいいですね。
DMM Passストア
チケットを譲りたい人と、購入したい人をマッチングさせるサービスです。
公演当日まで正規の価格でのチケット受け渡しができます。どうしても行けなくなっても、このサービスでチケットを無駄にすることなく、譲渡することができます。
多言語対応
tixeeboxは日本語だけでなく、英語、中国語に対応し、国や場所を選ばずにチケットの受け取りができます。
又、多言語のカスタマーサービスもあります。海外から日本国内のライブに参加すると、世界中にファンの輪が広まりますね。
-
- チケットをもぎる
(マイナビ公式ページより引用|https://news.mynavi.jp/article/20161116-tixeebox_01/)
LINEチケット
2018年10月からLINE TICKET株式会社による次世代の電子チケットサービス「LINEチケット」が開始しました。
LINEチケットは、音楽ライブやコンサート、スポーツなど様々なジャンルのチケットを、LINEから手軽に検索、購入、発券できる100%電子チケットサービスです。当日の入場までLINEひとつで完結します。
LINE Pay決済
LINEチケットの決済方法は、クレジットカード決済、コンビニ決済、そしてLINE Pay決済に対応しています。普段、LINE Payを利用している方には嬉しいサービスですね。
入場は見せるだけ
LINEチケットでは、入場する際に、チケットの画面をスタッフへ見せ、スタッフが指定箇所を2回タップしてもぎりする形となります。
公式リセール機能あり
チケットを購入した後、ライブへ行けなくなってしまった場合は、「公式リセール機能」により適正価格にて二次販売できる場が提供されます。この機能により、チケットを無駄にすることなく、安心して譲渡できます。
各サービスと提携
LINEチケットの一番の特徴は、LINE公式アカウントやLINE MUSIC、LINE LIVEといった各サービスと連携し、ユーザーにおすすめの公演情報が配信されることです。
又、今後、英語での対応や、座席指定購入等の機能も予定されています。
- 画面を見せて、画面上で電子チケットをもぎる(画面上でチケットをちぎる)
- LINE Pay決済
まとめ
以上4つの電子チケットについての特徴をまとめました。
紙チケットが郵送で届いたときのあの嬉しさや、コンサートが終わって手元に残る半券の思い出は今でも色鮮やかに残っていますが、転売を防止するため電子チケットが誕生し、徐々に紙チケットから電子チケットへと移り変わっていくのも仕方がないことなのかもしれません。
スマホ1台あれば、チケットの購入から入場までできる手軽さの一方で、その携帯を失くしたり、盗難にあったり、故障するリスクもないとは言えません。電子チケットを安心して使えるように、それぞれの長所、短所を理解して利用できるといいですね。